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医療事務の資格の種類と難易度まとめ。受かりやすいのはこれだ

 

医療事務と言えば主婦に人気の高い資格ですが、その数は80種類以上、「どの資格を取得すれば就職・転職に有利なの?」と疑問に感じたことはありませんか?

医療事務は試験範囲・難易度・合格率にも格差が生じていて、何やら気になっちゃいますよね。

そこで、医療事務で代表的な5種類の資格の特徴・合わせて取得したい資格・転職・就職に有利な資格について徹底解説します。

 

医療事務の資格は80種類を超える…代表的なのはどれ?

 

主婦に人気の高い医療事務の資格ですが、現時点では国家資格が存在しておらず、民間資格のみとなっています。

医療事務に関する資格は80種類以上とも言われていますが、すべての資格を取得する必要など、さらさらありません。

医療事務の資格の難易度・合格率・試験実施の時期・年間の試験の回数・試験範囲・出題される内容は、資格の種類によって実にさまざまな違いがあります。

「今すぐにも医療事務を本格的に勉強して資格を取得したいけれど、どの資格を選んだら良いかわからない」そんな悩みをここで解消しちゃいましょう。

ここでは、医療事務でとくに人気の高い資格・メジャーな資格について5種類厳選します。

各資格の試験実施の時期・試験の実施会社(主催団体など)・受験資格・受験料・難易度についてチェックしてみて下さいね。

 

医療事務の代表的な5種類の資格と難易度など

 

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

医療事務と言えばメディカルクラークと呼ばれるほど、すっかりメジャーな存在ですね。

メディカルクラークは医療事務技能審査試験と言い、試験は医科では学科と実技があります。

学科試験は択一式で25問・60分です。試験範囲は医療保険制度・高齢者医療制度・公費負担医療制度・介護保険制度・医事法規一般・医事業務の6科目は必須です。

診療報酬請求業務・医学一般・薬学一般・診療録の中からいずれか任意で1科目選択します。

実技Ⅰは記述式で2問・制限時間は50分、内容は医事課患者応対、実技Ⅱは4問で70分、診療報酬請求明細書点検です。

実施会社:一般財団法人 日本医療教育財団
試験時期:年12回実施されています。試験時期は毎月下旬です。
受験資格:学歴・職歴・年齢に関する制限はありません
受験料:医科・歯科で各7500円(税込)
難易度:やや易しい・合格率は50~60%
学科試験は満点中、7割以上の正解・実技試験はⅠ・Ⅱいずれも7割以上が合格です。

診療報酬請求事務能力認定試験

メディカルクラークと並んで人気を2分する医療事務の資格と言えば、診療報酬請求事務能力認定試験ですね。

メディカルクラークと比較すると、難易度はやや高めですが、見事合格すればレセプト業務のスペシャリストと認められます。

診療報酬請求事務能力認定試験の受験者数は年間平均で約1万人、受験者全体のうち男性が1割、女性が9割です。

試験ではノート・診療報酬点数表などの資料の持ち込みが可能です。ただし、計算問題は試験問題に含まれていません。計算が苦手な人はちょっぴり安心ですよね。

試験内容は学科では五者択一が20問、実技では外来レセプト作成が1問・入院レセプト作成1題といった構成です。

学科試験の内容は 医療保険制度等・公費負担医療制度の概要、保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識、診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識、医療用語及び医学・薬学の基礎知識、医療関係法規の基礎知識、介護保険制度の概要の6科目です。

点数表を参照して問題に答えるのが中心なので、学科試験を確実にクリアするには、点数表の見方をしっかりと習得することです。

実技試験は、診療報酬請求事務に関する内容となっています。

実施会社:公益財団法人 日本医療保険事務協会
試験時期:1年に2回・7月と12月の日曜日または祝日に実施されます。
受験資格:年齢・学歴など制限はありません。
受験料:医科・歯科で各7500円(税込)
難易度:合格率は34.6%・難しい
合格基準は学科試験が100点満点中の60点以上・実技試験は100点満点中の85点以上です。

医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)

医療事務管理士技能認定試験に合格すると、医療事務管理士の資格が付与されます。

試験は学科試験と実技試験が実施されており、学科試験は択一式でマークシートです。

実技試験は点検問題が1問、作成問題は外来・入院についてそれぞれ1問ずつです。

試験の出題範囲は、保険請求業務・医療保険制度・公費負担医療制度などに関する専門的な知識・医学に関する全般的な内容です。

医療事務管理士技能認定試験のメリットは、年間の試験回数が多く合格のチャンスが多いことです。

実施会社:技能認定振興協会(JSMA)
試験時期:年に6回実施されています。試験日は奇数月の第4土曜日です。
受験資格:学歴・職歴などは一切問いません。
受験料:医科・歯科で各7500円(税込)
難易度:合格率は平均50%、インターネットによる在宅受験可能です。合格ラインは学科が100点満点の70点以上、実技は全体70%以上の正解率となります。

医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士)

医療情報実務能力検定試験は現在、1級と2級試験が実施されており、いずれも学科と実技で構成されています。

2級の試験で学科の試験範囲は、医療法規の基礎知識、医療保険制度・公費負担制度の概要、保険医療機関・療養担当規則の基礎知識、診療報酬・薬価基準・材料価格基準の基礎知識、医療用語および医学・薬学の基礎知識の5項目です。

実技試験は、カルテから外来レセプトと入院レセプトをレセプトを作成する内容となっています。

医療情報実務能力検定試験の1級では、より専門性の深い内容となっています。

従来は一般受験が可能でしたが、2018年4月からは指定校または指定の通信講座での団体受験のみの受付となりました。

本来、2級の試験には受験資格はありませんが、一般での受験の受付修了にともない、従来と比べるとやや狭き門となりました。

実施会社:NPO法人 医療福祉情報実務能力協会(MEDIN)
試験時期:年4回、毎年7・9・12・3月に実施されています。
受験資格:2級はとくに受験資格はありません。
1級の受験は2級の合格者、ただし併願受験は可能です。
受験料:1級は8700円(税込)・2級は7700円(税込)
難易度:1級の難易度は54.2%・2級は61.7%となっています。
1級は難易度が高く、2級は普通レベルです。

レセプト点検業務検定試験

レセプト点検業務検定試験は、その名の通り医療事務の肝となるレセプト作成業務に関する専門的な知識と技能が問われる試験として実施されています。

数多い医療事務の試験の中でも、受験料が比較的安くて難易度も低く、主婦に根強い人気があります。

レセプト点検業務検定試験の試験が合格率が高い理由は、教材や資料の持ち込みと必要に応じて閲覧可能だからでしょう。

試験の内容は学科・実技で構成されており、?薬剤、検査の適応病名・?診療報酬明細書記載要領・?診療報酬点数表〔医科〕算定原則に関する専門的な知識について問われる内容です。

実施会社:日本医療事務協会
試験時期:年12回・毎月実施されています。
受験資格:日本医療事務協会認定のレセプト講座の受講を修了した人
高校・専門学校・短期大学・大学に在籍する学生で、レセプト点検業務検定試験の受験の申請をした人、一般の人など。学歴や年齢はとくに問いません。
受験料:6480円(税込)
難易度:合格率は平均で80%以上、他の医療事務の試験と比較しても極めて難易度は低いです。ただし、レセプト点検業務検定試験の合格基準については非公開となっています。

 

医療事務から調剤事務、介護事務に幅が広がる資格

 

ここでは、医療事務の分野にとどまらず、調剤事務・介護事務にまで幅を広げたい方に向けて、おすすめの資格を2種類ご紹介しましょう。

調剤事務管理士技能認定試験(調剤事務管理士)

医療事務と合わせて調剤事務に関する資格を取得するなら、調剤事務管理士技能認定試験を受験してはいかがでしょうか。

この試験に合格すると、調剤事務管理士の資格を取得することができます。

調剤事務管理士技能認定試験は、保険調剤の仕組みを正しく理解すること、調剤報酬の算定および請求業務の基礎から専門的な知識と技能を習得することを目的としています。

調剤事務管理士は、薬局を運営する上での良きサポーターとなります。

調剤事務管理士技能認定試験は学科10問・実技3問で構成されています。

学科では医療保険制度・調剤関連法規、保険請求業務、薬学の知識の3つの分野から出題されます。

実技ではレセプト作成問題が2問、レセプト点検問題が1問あります。

この試験は、指定会場での受験と在宅受験が可能です。

実施会社:技能認定振興協会 (JSMA)
試験時期:年間の試験の回数は6回、毎年奇数月の題4土曜日に実施されます。
受験資格:学歴・職歴・年齢による制限はありません。
受験料:6500円(税込)
難易度:試験の合格率は約60%ですが、他の調剤事務関連の試験と比較すると、難易度はやや高いものと位置づけられます。

ケアクラーク技能認定試験(ケアクラーク)

介護事務の資格の王様と言えば、ケアクラーク技能認定試験ですね。

ケアクラークは、介護事務のスペシャリストを目指す方に最適な資格と言えるでしょう。

ケアクラーク技能認定試験は学科・実技で構成されており、学科試験は50分、実技試験は60分です。

学科試験の内容は介護事務知識で択一式、25問出題されます。実技試験では、介護給付費明細書作成・介護報酬請求事務について2問出題されます。試験では学科・実技ともに資料の持ち込みが可能です。

実施会社:一般財団法人日本医療教育財団
試験時期:年6回(4月・6月・8月・10月・12月・2月)
受験資格:学歴・年齢・職業などの制限はありません。
受験料:6700円(税込)
難易度:合格率は約70%、年間の試験の回数も多く、難易度は極めて低いのが特徴です。

 

就職・転職に有利かつ合格しやすい医療事務の資格はどれ?

 

医療事務の資格は数多く存在しますが、その中でもっとも就職・転職に有利でスムーズに合格できる資格についてあえて1つに絞るなら、レセプト点検業務検定試験ですね。

その理由は、数多い医療事務の試験の中でも合格率が80%以上と極めて高くなっていることです。受験料を他の試験と比較しても6480円(税込)と圧倒的な安さです。

レセプト点検業務検定試験の合格率が高い理由を挙げると、医療事務の基本中の基本であるレセプト作成・点検業務に特化していることにあります。

試験は毎月実施されているので、仮に初回の受験で合格点に達しなかったとしても、次回受験すれば合格のチャンスがあるわけです。

クリニックや病院では、レセプト業務を正確・スピーディーにこなす人材を求めていますから、レセプト点検業務検定試験の合格者は医療事務の就職・転職が有利になることは間違いないでしょう。

 

まとめ

 

これまで医療事務関連でおすすめの資格と、調剤事務・介護事務の分野で人気の高い資格についてお伝えしてきました。

医療事務・調剤事務・介護事務が主婦層に人気の理由は、正職員・パート・派遣といった多彩なワーキングスタイルの中から、自分のライフスタイルとニーズに見合う働き方ができることです。

医療事務では5種類の資格に的を絞って試験の内容や難易度についてお伝えしましたが、その中からどれを選んで受験するかは人それぞれですよね。

難易度が低くて短期間で取得できる資格を選択する人もいれば、あえてハイグレードな試験にチャレンジする人もいます。

医療事務の資格取得でもっとも大切なことは、どの試験を選ぶにしても資格を取得したらそれを医療の現場でどのように活かしていくかということです。

これまで医療事務の試験にチャレンジして合格できなかった方も、資格の取得をあきらめかけている方、これから初めてチャレンジする方もいるかもしれません。

この記事を読んでいただいて、「再チャレンジしたい」「医療事務と合わせて介護事務の資格も取得しておきたい」と前向きに捉え、スキルアップに役立てられたらとてもうれしく思います。

 

 

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